代表挨拶
※読みやすさのため現代かなづかいでの掲載を検討しましたが、原文をそのままに掲載いたします。
「本」の出版は、ほんたうに身近に感じられるやうになりました。
お知り合ひのなかにも出版を経験された方が幾人かは居られるのではないでせうか。
戦後20年を過ぎる昭和40年頃までは出版は一部のひとたちのものでしたので、それから想へば隔世の感がします。
だれもが「こと」や「想ひ」を自分の外に向かって表せる、このことは過去に逆行させてはいけないとても大切なことと思ひます。
個人・自主出版が担ふものはこれからもますます大きくなるでせうし、自費・自主出版だからこそそれを押し進める力を持ってゐると思ひます。
出版物は筆者がイメージされる以上に広がりを持つものだと、その都度教へられて来ました。
いま、出版資料を取り寄せてみようかと思はれた時点で、筆者は出版工程の半ばを過ぎたところに立たれてゐます。
不安よりかは期待のなかかもしれません。
ご参考に寄与するところがあれば幸甚です。
杉並けやき出版/小川 剛